医療従事者さま必見!医療のIT化の動向
医療従事者さま必見!医療のIT化の動向
近年、日本では高齢者が増加しており、2025年には国民の3分の1が65歳以上になると試算されています。また、高齢者の増加に伴い、年金、医療等の社会保障費はこの30年間で20兆円近く増加しています。
高齢者社会における問題は社会保障費増加にとどまりません。医療・介護サービスの利用者増加が見込まれますが、社会保障費増加・人手不足により、充実した医療・介護サービスを受けられないという問題もあります。
しかし、そのような介護・医療業界の問題を、ITが解決してくれるかもしれません。
そのような注目の医療業界におけるITサービスをご紹介します。
電子カルテ
電子カルテとは、紙のカルテを電子的なシステムに置き換え、電子情報として一括してカルテを編集・管理し、データベースに記録する仕組み、またはその記録のことです。
この電子カルテがどのように効率化につながるのでしょうか?
①アクセス・共有がしやすい
紙のカルテでは一つの場所でしか閲覧することができませんが、電子カルテで共有すれ ば、さまざまな部門・医療機関が閲覧することができます。そのため、必要なときに迅速にカルテにアクセスすることができます。
また、紙のカルテと違って、探し出す手間もほとんどありません。
このように、
・すぐに必要なカルテにアクセスすることができる
・カルテを他部門・他機関と共有するために、手間を割く必要がない
といったメリットがまず挙げられます。
②見やすい・早い・省スペース
電子カルテはパソコンで入力するので、見やすい字体でカルテを閲覧することができます。
また、画像データ・処方箋等も登録することができるので、必要な情報を即時に取 得することができます。診察~会計までのスピードも向上可能です。
電子カルテはサーバー上に保管されるため、紙カルテのように保管場所を必要としません。
遠隔治療
遠隔治療(オンライン診療)とは、PC・スマートフォンを利用してビデオチャット機能を使い、インターネットを介して医師が診療を行うことです。医療の質の向上・患者の利便性の向上・地域の医療格差の是正のため重要と判断され、2018年年度医療報酬改定
において評価されることが決定されたことから、普及が期待されます。
遠隔治療には、4種類あります。
①遠隔画像診断
X線写真やMRI画像など、放射線科で使用される画像を通信で伝送し、遠隔地の専門医
が診断を行います。
②遠隔病理診断
体組織の画像や顕微鏡の映像を送受信するなどし、遠隔地の医師が、リアルタイムに行う遠隔診断を行います。
③遠隔在宅医療
情報通信端末で測定した生体情報(体温・血圧・尿糖値等)やテレビ電話を通じ患者の映像・音声等を遠隔地の医師へネットワークを通じ送信します。遠隔地でも医療を受けられます。
④遠隔相談
画像を見ながら遠隔地の医師との症例検討を行うなど、医師等に指導を行います。また、在宅の患者とのコミュニケーションを図ります。
(参照元:厚生労働省 医療分野の情報化の推進について http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/johoka/index.html)
※遠隔治療の欄における画像を参照しました。
まとめ
この場で紹介したもののほかに、電子処方箋、おくすり手帳、地域医療情報 、医療ロボット等さまざまなものがあります。また、遠隔治療においても、さまざまなウェアラブル端末や、体内センサー等の出現等、さまざまな技術がどんどん開発されています。漸次コラムで取り上げますので、ぜひご覧ください。
また、ホームページを通じた集患・採用等でお悩みであれば、是非お問い合わせください。