病院経営の危機を救う「寄付DX戦略」:オンラインで実現する持続可能な資金調達
~選ばれる病院になるためのホームページ戦略と事例に学ぶ成功サイクル~
こんにちは、ミラホスカスタマーリレーションチームです!
病院を取り巻く経営環境は、今、かつてないほどに深刻です。物価高騰や人件費の高騰、施設の老朽化に伴う高額な設備投資の負担増は、多くの病院を赤字へと追い込んでいます。
最新の調査(2024年度)では、医業利益での赤字病院が73.8%に達するなど、診療報酬に依存する従来の経営モデルには限界がきています。
このような状況下で、新たな資金調達の手段として注目を集めているのが、診療報酬外の「寄付」をデジタル技術で推進する寄付DX(デジタルトランスフォーメーション)です。
本コラムでは、グループ会社・コングラント株式会社が2025年10月24日に開催したオンラインセミナー「寄付DXで創出する支援の輪 ― 病院経営を補完する新たな資金調達」の内容をもとに、寄付DXの重要性と、実際に成果を上げた病院の事例をご紹介します。
1. 深刻化する経営課題と病院が持つ「寄付」のポテンシャル
1-1. 病院が持つ「寄付」の強みと社会的価値の再定義
寄付は、医療機器の更新や施設の改修、人材確保といった資金が不足しがちな領域において、自由度の高い資金調達手段となります。
病院が寄付を集める上で、特に強力なアドバンテージとなるのは、地域住民や患者様、そのご家族といった共感を呼ぶステークホルダーが豊富である点です。寄付募集は、病院の理念や地域貢献への思いを深く発信し、「なぜこの病院が必要なのか」という社会的価値を改めて可視化する絶好の機会となります。
1-2. 寄付募集の6つの基本サイクル
継続的な寄付を実現するためには、以下のサイクルを回していくことが鍵となります。
| ステップ | 内容 | ポイント |
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1. 目的・方針の整備 |
寄付金を何に使うのか、なぜ募集するのかを明確にする。 | |
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2. 潜在寄付者の整理 |
患者様、ご家族、地元地域の方、法人など応援してくれる層を整理する。 | |
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3. 院内合意形成 |
病院全体でのチームワークを醸成する。 | 上層部のコミットメントが重要。 |
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4. 広報・募集内容・Webサイトの設計 |
ポスター、SNS、パンフレットなど媒体とメッセージを設計する。 | デジタルとアナログの連携が鍵。 |
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5. 募集の実行 |
スケジュールに基づき、発信を開始する。 | |
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6. 寄付者へのお礼・報告 |
感謝を伝え、使途を報告する。次の寄付に繋がる最も重要なステップ。 |
2. 成功事例から学ぶ「寄付DX」の具体的な効果
2-1. DXで変わる寄付の未来:24時間365日、支援を受け付ける仕組み
【事例:兵庫県立こども病院】
従来の「紙の申込書と振込」という高ハードルな方法から脱却し、オンライン寄付システム「コングラント」を導入。夜間や土日祝日など、病院の営業時間外でも寄付を受け付けられるようになりました。
その結果、わずか半年で、従来の年間寄付件数(約30件)を大きく上回る実績を達成。特に、心理的ハードルが下がったことで、1万円未満の小口寄付が激増し、持続的なサポーター基盤の拡大に成功しました。
【事例:北野病院】
医学研究所を起源に持つ同院は、伝統的に高額寄付やリピーターが多い特徴を持ちつつも、寄付者層の拡大を目的にオンライン寄付システム「コングラント」を導入。
導入後は、クレジットカード決済による小口寄付が増加し、高額リピーター層に加え、新たな支持層の獲得が進んでいます。同院は、「寄付は待っているだけでは来ない。情報を知ってもらうこととセットで戦略的に振っていくことが大切だ」としています。
2-2. 寄付獲得の裏側:組織的な戦略とアイデア
成功の裏には、組織全体を巻き込んだ戦略とユニークなアイデアがあります。
| 戦略・アイデア | 目的 |
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名刺サイズの寄付訴求カード |
クラウドファンディング終了後も継続して、手軽にオンラインページへ誘導。 |
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受診票ファイルへのデザイン掲載 |
待ち時間に情報に触れてもらうことで、広く寄付の取り組みを周知(北野病院)。 |
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ファンドレイジングオフィスの設立 |
VIP対応や寄付戦略の立案を専門的に行うチームを組成し、組織的に取り組む。 |
特にアイデア出しについては、日頃から患者様と接している医師や看護師の「声」をヒアリングすることが重要です。「先生方は、「寄付したいという声を聞いている」ことが多く、その意見を事務方で戦略に落とし込むことが成功の鍵となります。
3. ホームページ制作会社と寄付DXシステム「コングラント」の連携で図る病院経営の課題解決
ミラホスは、病院のホームページ制作と戦略構築を担うプロフェッショナルとして、病院が寄付DXを推進するために、グループ会社のコングラントと連携し、その導入を支援します。
コングラントが開発・提供する寄付DXシステムは、病院経営の課題解決に不可欠な機能を提供します。
- 簡単なページ作成
デザインやコーディングの知識がなくても、Wordを編集するような感覚で、病院の思いを伝える寄付ページ(プロジェクトページ)を迅速に作成可能。 - 多様な決済とCRMの統合
5代国際カードブランドのクレジットカード決済に加え、Apple Pay、Google Pay、PayPay、Amazon Payなど多様なPay決済に対応。さらに、支援者管理機能(CRM)もついており、支援者データも自動で一元管理。※PayPay、Amazon Payの導入には一定の条件があります。 - 事務作業の効率化
決済データに基づいた領収書の自動生成・発行機能により、事務負担を大幅に削減。
さらに、今後の実装が予定されている「寄贈品指定寄付プロジェクトページ機能」は、寄付者が病院が必要としている具体的な物品を選んで支援できるため、寄付金の使途の透明性を最大化し、リピート支援を促す強力なツールとなります。
4. 寄付DXにおける倫理的配慮とリスクマネジメント
寄付募集においては、倫理的な配慮とリスクマネジメントが必須です。
- 患者様への配慮
治療中や退院直前の患者様からの寄付は受け付けないなど、「自由な意思による寄付」であることを担保する厳格な内部方針が重要です(兵庫県立こども病院の例)。 - 物品寄付のリスク
現金と異なり、絵画などの物品は、将来的に処分や管理、あるいはご家族からの返却要求などでトラブルになるリスクがあります。寄贈を受ける際は、後の対応を慎重に検討する必要があります。 - 高額寄付者への配慮
紺綬褒章の申請などで個人情報を取り扱う際は、「いきなり自宅に電話をしない」など、支援者とそのご家族のプライバシーに最大限配慮した丁寧なコミュニケーションが必要です。
結論:寄付DXで地域に選ばれる病院へ
病院経営を取り巻く厳しい環境下で、寄付は単なる資金調達ではなく、地域や患者様との結びつきを深め、病院の社会的価値を再定義する重要な戦略です。
ミラホスは、病院ホームページ制作のプロフェッショナルとして、寄付DXを推進するパートナーであり、戦略的なホームページ構築とシステム導入を通じて、病院様が持続可能な経営基盤を確立し、地域医療の未来を共に創造できるよう支援してまいります。
【ご相談・お問い合わせ】ホームページ戦略と寄付DX導入はミラホスにご相談ください
ミラホスは、病院様のホームページ戦略から経営課題の解決までをトータルでサポートします。
寄付DXの推進においては、グループ会社が開発した国内No.1の寄付DXシステム「コングラント」を最大限に活用し、戦略的なホームページ構築とシステムの導入を一括で支援いたします。
貴院の寄付募集に関する課題解決や、コングラントの具体的な導入事例、料金プランなどについて、ご興味がございましたら、ぜひミラホスにお問い合わせください。



