遠山病院
病院・看護部ホームページのリニューアルに至った背景や成果について、遠山病院様にお話を伺いました。
今回インタビューにご協力いただきました遠山病院のお三方と、インタビューを担当しましたミラホスのメンバーをご紹介します。
インタビューに回答いただいた方
井上院長
遠山病院 院長。
院長としての最初のミッションは、遠山病院の広報強化のためのホームページリニューアル!
医師としての専門領域は消化器外科・癌診療、現在は津市の地域医療に尽力。学会や教育など、多方面で活躍。
放射線科 髙田さん
遠山病院 放射線科に所属。
遠山ブランド一筋で、新卒から遠山病院を支える放射線検査や治療に携わるスペシャリスト。
趣味はたまに乗るロードバイク。優しさと元気にあふれる病院づくりを目指しています。
看護部 後久さん
遠山病院 看護部に所属。
病棟〜外来まで様々な場面での看護を経験。看護部ホームページのリニューアルを担当。
持ち前の明るさとコミュニケーション能力で、院内の多職種コミュニティの中核を担う。
インタビューを実施したメンバー
カスタマーリレーションチーム 伊藤
ミラホス カスタマーリレーションチームに所属。
写真撮影に同行し、医療従事者の視点から病院の魅力を引き出します。
お問い合わせ窓口やミラホスのお知らせ記事を担当。
趣味はゲーム。モンハンワイルズの発売日を心待ちにしている。
カスタマーリレーションチーム 門馬
看護師の臨床経験を基にリタワークスへ入社。
医療業界を「現場」ではなく、別の角度から良くしたいと思い、WEB業界へ。日々お客様から寄せられる更新対応やアナリティクスの解析・分析を中心に対応。
今年の秋は、秋刀魚・ぶどうなど味覚の秋を楽しんでいます。
インタビュー内容について
- ホームページリニューアルプロジェクトメンバーの結成秘話
- ホームページリニューアル前の課題
- ミラホスを選んだ決め手
- 制作中に感じたミラホスの魅力・良さについて
- 現在のホームページについて、院内外からの反響
- 制作中に大変だったこと
- サポートチームの印象
- 今後、遠山病院が挑戦したいこと、ミラホスCMSや弊社に期待していること
- 病院・看護部の広報、ホームページ担当者の方へひとこと
・・・など、 遠山病院の井上院長・放射線科 髙田さん・看護部 後久さんにお話を伺いました。
ホームページリニューアルプロジェクトメンバーの結成秘話
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伊藤
ホームページリニューアルを担当されたみなさんの結成秘話があると伺いました。ぜひ教えてください。
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井上院長
実は、このホームページリニューアルプロジェクトは、ある飲み会がきっかけで結成しました 笑
当時僕は副院長でしたが、髙田さんや後久さんに誘われて飲み会に参加したところ、病院のホームページについて熱心に議論が始まりました。
特に看護師の離職者が増加し、一時病棟を閉鎖することになったことが大きな転期でしたね。
職員の募集が思うようにいかず、当時のホームページでは魅力を十分に伝えられていないという声が多くの院内スタッフから上がっていたんです。
以前からホームページには課題を感じていましたし、学会の広報委員としてホームページ制作に関わった経験もあったので、この機会にホームページのリニューアルを決意しました。 -
髙田さん
そうなんですよ。なので僕たちのエネルギーはビールです 笑
ホームページリニューアルの委員会メンバーに決まった後は、「本当にできるの?」とドキドキしたのを覚えています。 -
後久さん
最初の「手伝ってくれる?」という軽い感じの誘いに乗ったら、大変な目に合ってしまったな~と思いましたよ 笑
ホームページリニューアル前の課題
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門馬
そうだったんですね。
病院と看護部のホームページをリニューアルするにあたって、解決したい課題やゴールはどのように考えていましたか? -
井上院長
まずは看護師の採用強化が直近の大きな課題でした。
当院では、様々な職種がフラットに関わり、風通しが良い職場環境を築いていることが強みのひとつですが、以前のホームページでは十分に打ち出せていませんでした。
加えて、これまでの遠山病院は地域住民の口コミで評判が広がり信頼されていましたが、高齢化が進み、若い世代への情報発信が不足しているという課題も感じていました。
ですので、高齢者だけでなくその子ども世代も遠山病院のホームページを見たときに、安心して任せられる医療機関だと感じてもらえる、信頼感のあるホームページを目指しました。 -
髙田さん
以前のホームページは、スマホ表示に対応していなかったことも大きなきっかけでしたね。
スマホでも閲覧できないわけではないのですが、PCホームページ用のような表示になっていましたので、時代にあったホームページを制作しようと話が上がっていました。 -
後久さん
いろいろ話が上がっていましたが、次の3つがホームページ制作のゴールに自然となっていたんじゃないかと思います。
①スマホに対応していること
②看護師の採用をしっかり強化できること
③病院の強みや特徴をしっかりと打ち出せること
ミラホスを選んだ決め手
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門馬
それでは、ミラホスを選んでいただいた経緯や決め手を教えてください。
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後久さん
ミラホスは、インターネット検索で見つけたうちの1社だったんです。
二人に共有をして、まずは資料請求をしてみました。 -
井上院長
同時に7社~8社は話を聞いていましたが、話を聞いた他の制作会社は、事務的な話をする方が多かったんです。「締切はいつですか?」「このくらいの予算でこれくらいのホームページができますよ」という淡々とした感じで。
ミラホスの岩下さんだけが「何を目的としてホームページを作るのか?ということを私たちは大事にしています。」と言ってくれました。
最初のプレゼンからとても熱心にお話してくれて、岩下さんがお話してくれたことが僕の感じていた課題と一緒だったんですよ。 -
井上院長
病院ホームページの目的は集患、患者を集めること。
看護部ホームページの目的は看護師採用。
当初看護部ホームページは独立して制作する予定ではなく、病院ホームページの中のコンテンツとして作成する予定だったんです。
なぜ遠山病院はホームページを作ることになったんですか?と聞かれて、看護師採用を強化するという目的に立ち戻ることができました。
他にも有力候補の制作会社がありましたが、様々なタイミングもありミラホスに決めました。
制作中に感じたミラホスの魅力・良さについて
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門馬
ミラホスにホームページ制作を依頼してよかったなと思う点を教えてください。
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髙田さん
病院ホームページは、レントゲンで言うと「こういう最新装置が入っている」などの情報をどんどん出していった方がいいんだと思っていたんですが、装置のことは患者さんは見ていませんと岩下さんから言われまして。
最新装置の紹介よりも、検査風景を掲載するといいですよなど、病院ホームページにどんなコンテンツを載せていくといいと提案してもらって、今までにない視点でコンテンツ作成をしてくれるところが目から鱗でしたね。 -
井上院長
制作開始時もですが、都度都度、一緒に目的に立ち返って軌道修正してくれましたね。
病院がホームページに載せたい情報はこれですって言うと、岩下さんが「井上先生、このホームページは患者さんが見るホームページで、ここを見て患者さんがこの病院に来たい!と思ってくれるようになるかどうかです。」とデータをもとにリードしてくれるんですよ。
他院の失敗例なんかも踏まえてお話してくれたので、説得力がありました。
制作時の院内調整も重要だと思っています。病院の方は僕が、看護部の方は後久さんが中心となって院内の調整をしていました。 -
後久さん
ホームページをユーザー目線で制作できたのは、とても良かったです。
ミラホスからの提案の中で、自分たちができそうなものを制作担当の方と話しながら選択していきました。
少しずつの積み重ねがあった結果、当院や地域の魅力をしっかり紹介できるホームページになりました。
現在のホームページについて、院内外からの反響
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伊藤
ホームページリニューアル後の、院内外からの反響を教えてください。
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井上院長
しっかりとユーザー目線にこだわって作ったホームページなので、今でも自慢のホームページです。
患者さんにも、医学生や実習生に対しても、「まずはうちのホームページ見て」と言えるホームページになりました。 -
後久さん
職員からとても好評です。
ホームページを見て来ましたって言ってくれる患者さんも増えました。
先生の情報を見たり、診療内容を見てきました、こういうことされているので受診しましたと言ってくれる患者さんが増えました。 -
門馬
それは嬉しい反響ですね。
看護部ホームページをリニューアル後、看護師の採用でも変化がありましたか? -
井上院長
近隣の病院ではまだまだ看護師の離職が問題になっている中、当院では1年で7名の看護師の中途採用を実現できました。
もちろんホームページだけの効果ではなく、院内全体で取り組めたからだと思っています。
ホームページを見て入職された方にも、実際に働いてみて「ホームページの情報と違う」と感じてほしくないため、院内全体の環境整備に力を入れています。 -
後久さん
私の部署にもホームページを見て入職した看護師が何名かいますが、ホームページに載っている情報が他と全然違って興味を持ちましたと言ってくれて、入職後も楽しいと言ってくれています。
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井上院長
現場で働く看護師は、仕事だけでなく、プライベートも充実させたいですよね。
当院のホームページでは、そんな皆さんのQOLを高めるための取り組みも紹介しています。
当院のホームページでは、そんな働きやすい職場の一端を感じていただけたら嬉しいです。ぜひ、肩の力を抜いて、一緒に楽しく働きましょう! -
伊藤
看護部ホームページの周辺マップのページが素敵ですよね。
地図もわかりやすいですし、グルメ情報が充実しているのがとても魅力的だと思います。
仕事だけでなく、生活もイメージできるのはとてもいいですね。
制作中に大変だったこと
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門馬
反対に、ホームページ制作に携わって難しかったところや、大変だったと感じている部分はありますか?
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後久さん
1番大変だったのは、写真撮影のスケジュールを組むことです 笑
ほんっとうに大変でした。
全部署と面談をして、希望の時間帯やこういう風にしたいという希望を全部聞き取り、夜な夜なパズルのように組んでいました。
なんとか予定の撮影シーンを全部撮り切れたので良かったです。 -
井上院長
後久さんはコミュニケーション能力が高いんですよ。
能力が高いからこそ、医師も看護師も他の職種も集まる飲み会を企画・開催できますからね、各部署との交渉力も抜群なので任せることができました。
撮影当日にも、タイムスケジュールを確認しながら医師に電話するなど、大活躍でしたよ。
撮影自体を「病院のお祭り」として院内全体に周知しておいたことも成功のポイントだと思っています。
撮影当日は、「私も撮影して」が殺到して逆に困っていました 笑 -
伊藤
撮影の告知はどのようにお知らせされたんですか?
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井上院長
撮影の頃には院長になっていて、院長としての最初のミッションが遠山病院の広報強化・ホームページリニューアルだったので、毎月の院長通信でホームページの進捗を、写真も込みで発信していました。
撮影前には「大撮影大会をします」ということ、プロカメラマンがきて撮影しますよということを宣伝していました。 -
門馬
院内全体の巻き込み方が素敵ですね。
他の病院さんにもぜひ参考にしていただきたいですね。 -
井上院長
こういうのは院内全体で盛り上げていかないといけないですからね。
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後久さん
髙田さんも患者さん役でたくさん写っているんですよ。
サポートチームの印象
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門馬
毎月5件ほど弊社のサポートチームへ更新のご依頼いただいていますが、サポートチームの対応や印象はいかがですか?
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髙田さん
自分で修正するのが心配で、更新はほとんどサポートチームへ依頼しています。
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井上院長
以前学会の広報委員としてホームページ制作に関わった際の制作会社は、更新や希望をタイムリーに反映することが難しかったんですよ。
ミラホスにはサポートチームがあり、レスポンスが非常に早くて助かっています。
サポートの費用が基本的には月額利用料に含まれていることもいいですね。
今後、遠山病院が挑戦したいこと、ミラホスCMSや弊社に期待していること
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伊藤
様々なお話を伺ってきましたが、今後の貴院の挑戦や、ミラホスへ期待する「こういう機能を実装してほしい」などがあれば教えてください。
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井上院長
当院は地域に根ざした医療を提供し、街ぐるみで欠かせない存在となる「地域コミュニティホスピタル」を目指しています。
看護部ホームページの周辺マップに地元のお店を掲載しているのも、その活動の一環です。
他にも、予期せぬ事故などに備えて、近隣の高校の先生方に心肺蘇生などの救急一次対応講習や地元の商店街と協力した企画を考えています。
地域の方々に当院が身近な存在であることを感じていただくため、地域と密着した企画をホームページ上でも発信していきたいです。
ホームページやSNS関連は若い世代を中心に利用されていますが、高齢者に向けて地域の新聞に遠山病院の情報を発信しています。
しかし、全ての情報が高齢者の方々に届いているとは言い切れません。
今後は特に、スマートフォンやパソコンに慣れていない方々への情報発信が課題の1つだと感じています。 -
門馬
地域活動を発信している病院さんも増えてきていますね。
今新聞で掲載いただいている内容や地域活動を、ホームページでも発信していけたらいいと思っています。
地域活動を発信するページやコンテンツの企画もいいですね。 -
井上院長
地域のお店で院内のホームページ会議をする、お店の人と仲良くなって職員募集の張り紙をさせてもらうなど、どんどん繋がりが密になっていくといいなと思っています。
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伊藤
病院のことや採用のことはホームページ上で発信していくことももちろんですが、口コミの力には勝てないですよね。
ぜひ遠山病院が中心となり地域全体を盛り上げていく取り組みができたらいいなと思っています。
病院・看護部の広報、ホームページ担当者の方へひとこと
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門馬
ホームページ担当者の方、これから担当者になる方に向けて応援メッセージをお願いします。
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髙田さん
ホームページに載せなければならない情報が急に発覚した場合でも、ミラホスに相談すると適切なアドバイスをもらえました。
サポートチームへ依頼すると、対応してもらえるのも大変助かっています。
困った時にすぐに助けてもらえるのは、安心して運用できていますよ。 -
後久さん
看護部ホームページは、まさかあんな内容になるとは思っていなかったんです 笑
担当の岩下さんから色々提案してもらって、自分たちができそうなものを選択して挑戦してみた結果、職員からもとても高評価なホームページになりました。
形ばかりの職場紹介ではなく、当院や地域の魅力をしっかり紹介できるホームページになったからだと思っています。 -
井上院長
これからホームページを作る人は、まずは制作会社選びが非常に重要ですので、信頼できるところを選ぶと良いと思います。
ホームページ制作会社を選択する際に重要な点は次の3点だと考えています。
①レスポンスの速さ
②課題に対する提案力
③縁とタイミング
広報チームが院内の調整をうまく進めることも重要なポイントですね。
当院のホームページ成功の鍵は、なんと言ってもホームページ委員会のコミュニケーション力と調整力です。
ホームページでお悩みの担当者さんは、1度相談してみてはいかがでしょうか?
遠山病院の紹介
遠山病院は三重県津市に位置し、内科、外科、透析、健診からなる中規模病院です。津市の2次救急の一角を担い、地域に欠かせない急性期の病院です。
「信頼され愛される病院に」を理念に掲げ、地域全体を支えます。
イメージシンボルである雪割草の花言葉のように、患者さんの立場に立ち、やさしさと思いやりあふれる看護を目指す取り組みをご紹介している、遠山病院看護部のホームページもぜひご覧ください。
三重県津市の魅力が満載の「周辺マップ」は、看護部全体の協力で出来上がったイチオシのコンテンツです。