兵庫県立がんセンター
兵庫県立がんセンターの紹介
兵庫県立がんセンターは兵庫県明石市に位置し、兵庫県の都道府県がん診療連携拠点病院、医師の卒後臨床研修指定病院でもある関西有数のがん専門病院です。がん診療の質と安全性の確保、がんに関わる多職種連携チーム医療、臨床研究を含む先進医療の推進の3つをがん専門病院として担うべき役割とし、病院一丸となり地域のがん治療を支えています。
上野さんと鮫島さんをはじめ、院内全体でこだわり、挑戦し続ける兵庫県立がんセンターのホームページをぜひご覧ください。

今回インタビューにご協力いただきました兵庫県立がんセンター総務課の上野さんと鮫島さん、インタビューを担当したミラホスのメンバーをご紹介します。
インタビューにご協力いただいた方
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総務課 上野さん
広報全体の進捗管理や各部署との連携を円滑に進める調整役を担い、ホームページリニューアルの立役者。
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総務課 鮫島さん
広報担当としてホームページ更新はもちろん、動画制作など様々な役割を担う。
ホームページの窓口として、院内各部署からの相談や更新に日々取り組む、兵庫県立がんセンターのホームページには欠かせない人物。
インタビューを実施したメンバー
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カスタマーリレーションチーム 伊藤
mirahos(ミラホス) カスタマーリレーションチームに所属。
写真撮影に同行し、医療従事者の視点から病院の魅力を引き出します。
お問い合わせ窓口やミラホスのお知らせ記事を担当。
毎年3日坊主でしたが、今年は毎日ひとこと日記を継続できています。
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カスタマーリレーションチーム 門馬
mirahos(ミラホス) カスタマーリレーションチームに所属。
看護師の臨床経験を基にリタワークスへ入社。
医療業界を「現場」ではなく、別の角度から良くしたいと思い、WEB業界へ。月に1度のメルマガ発信、日々お客様から寄せられる更新対応やアナリティクスの解析・分析を中心に対応。
2月に入り、急激な寒さのため、家にこもってしまう日もしばしば・・・。寒い日は、お鍋・おでんをよく食べています!
ホームページリニューアル前の課題
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門馬
まずは、ホームページリニューアルの背景や、リニューアル前の課題を教えてください。
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上野さん
2023年の4月に兵庫県立がんセンターに配属となり、早速ホームページ担当となりました。
以前のホームページは、リニューアルから7〜8年経過し、他のがん専門病院や兵庫県立病院のホームページと比較するとデザインが古くなっていました。
また、ホームページ上に掲載されていた写真も、現在は勤務していないスタッフが多く写っているなど、現状にそぐわない状態でしたので、まずは見た目の部分でホームページ全体を良くしたいという思いがありました。
さらに、以前のホームページにはCMSが導入されていなかったため、情報を更新するためには、その都度保守管理会社へ依頼する必要があり、院内でタイムリーな更新を行うことが難しい状況でした。
この2つの課題があり、ホームページをリニューアルすることに決めました。 -

伊藤
CMSが導入されていなかった以前のホームページでは、情報を更新するためにどれくらいの時間がかかっていましたか?
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上野さん
簡単な内容の更新であれば2〜3日、更新内容のボリュームが大きかったり少し複雑な内容の場合は2〜3週間はかかっていました。1ヶ月ほど時間がかかったものもありましたね。
ホームページ担当のスタッフも他の業務と兼任していましたので、やり取りを見落としたり、進捗状況の把握に時間がかかることもありました。 -

門馬
制作当時のヒアリングシートには最新の治療や機器、各診療科の実績などの取り組みもしっかりと打ち出したいとご希望がありましたが、このあたりもホームページリニューアルの背景にはありますか?
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上野さん
そうですね、最新の治療実績や数値をしっかりとホームページ上に反映していなければ、患者さんや地域の医療機関からの信頼も得にくくなる可能性がありますので、診療部門からも最新情報を掲載したいという強い希望がありました。
患者さんとそのご家族に当院での治療を選択してもらうためにもこのホームページリニューアルは重要な意味を持っていましたね。
「がんセンター」というと敷居が高く感じてしまう方も多いと思いますので、どんなスタッフがいて、どんな治療を行なっているのかをホームページを通じて知っていただくことが、安心感にも繋がると思っています。 -

門馬
デザインや写真の刷新だけではなく、病院としての取り組みや実績をしっかりと打ち出したいというところから、ホームページのリニューアル企画が始まったんですね。
現在のホームページには、かなり多くのスタッフの方のお写真が掲載されていたり、医師がお話しているコンテンツが掲載されているので、ホームページを閲覧される方には兵庫県立がんセンターがどんな病院なのか、しっかり伝わっていると思います。
ミラホスを選んだ決め手
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伊藤
ホームページリニューアルにあたり、制作会社の選定や情報収集にも迷われることが多いかと思います。
プロポーザル(公募)を開催されていましたが、ミラホスを選んでいただいた経緯や決め手を教えてください。 -

上野さん
プロポーザルでは複数社からの提案を受けました。
決め手になった部分は、CMSでタイムリーに情報が更新できる点とセキュリティ面です。
また、運用面ではサポートが充実している点も高評価でした。
制作中に感じたミラホスの魅力・良さについて
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門馬
ミラホスにホームページ制作を依頼してよかったなと思う点を教えてください。
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上野さん
打ち合わせはオンラインミーティングが中心でしたので始めは不安もありましたが、細かな点まで打ち合わせをすることができました。Googleスプレッドシートやmonjiを活用して進行管理していただけたので、進捗状況が確認しやすかった点はとても良かったです。
岩下さん(担当セールス)が、当院の幹部会議に出席いただいて直にホームページリニューアルの方向性について説明していただけたのも助かりました。
制作中に大変だったこと
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門馬
制作中に大変だったことを教えてください。
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上野さん
苦労したことは、大きく分けて次の2つです。
まずは、院内の進行管理が大変でしたね。
当院は23診療科(2025年1月時点)ありますので、各診療科のページを作成する際に必要な素材や原稿を揃えるのに苦労しました。院内ではホームページリニューアルを機にホームページ部会を立上げ、各部門からメンバーを選出してもらいましたので、各部門がリニューアルを自分事として捉え協力して取り組むことができたことがスムーズな進行につながったと思っています。
もう1つは、タイトなスケジュールでリニューアルを進めたので、修正依頼した内容が反映されるまでヤキモキしました 笑
公開直前には細かな部分も含めてかなり多くの最終調整・修正が発生しましたので、優先順位をつけてリタワークスと協力して対応できたことは良かったと思っています。 -

伊藤
院内でホームページ部会を立ち上げて協力して取り組まれたとお話がありましたが、各診療科の窓口はどのような方が担当されていたのでしょうか?
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上野さん
ホームページ部会には、診療部・看護部・薬剤部など、各部門から担当者を出してもらい、その際、できるだけ若手スタッフに参加してもらいました。
各診療科との窓口は、診療科長または診療科長から指名された医師にご協力いただきました。
いずれにせよ院内各部門・診療科でも決めてもらうことは非常に重要ですね。
加えて、当院の幹部から院内全体へ、ホームページリニューアルについて周知してもらえましたので、院内での協力体制がしっかりと構築できたと思っています。
現在のホームページについて、院内外からの反響
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門馬
リニューアル後の現在のホームページについて、気に入っているポイントやこだわりが反映されたポイントを教えてください。
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上野さん
ホームページリニューアル後、地域連携の一環で、地域の開業医の先生方にアンケート調査を実施しました。
「雰囲気が良くなった」「〇〇先生の写真が格好良く写っていて良かったよ」などの反響があり嬉しくなりました。
ホームページリニューアルをきっかけに、当院への親近感を持ってもらえたと感じていますし、地域の先生方もホームページをよく閲覧されているということが分かりました。
院内のスタッフもかなり注目してくれています。 -

伊藤
上野さんの推しポイントはありますか?
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上野さん
トップページの最上部に掲載している写真は、当院の強みとなるがん治療の特徴や、患者さんへの温かみといったイメージがよく伝わるものを選びました。
この写真撮影もミラホスさんにお任せできたので助かりました。 -

伊藤
患者さんからのお声はありますか?
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上野さん
患者さんからホームページに関するお声は直接いただいていませんが、トップページに「お問合せ」の導線を新たに設置したことで、今まではお電話でいただいていた問い合わせ内容がホームページのお問い合わせフォームから入るようになりました。
患者さんにとっても問い合わせしやすくなり、操作性も向上したのではないかと感じています。実は、当センターのホームページリニューアルの取り組みが兵庫県の職員表彰にも選ばれたんですよ。
院内全体でホームページを作り上げていくんだ、という姿勢と取り組みが評価されたのだと思っています。
こうして改めて評価していただくと、ホームページ更新のモチベーションアップにも繋がると感じています。
ミラホスCMSの操作性、実際に操作した感想
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門馬
鮫島さんはこれまでホームページの操作・更新のご経験はありますか?
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鮫島さん
学生時代にホームページを制作したり更新していた経験があります。
当院ホームページの更新を担当することになった際にも、抵抗はなかったです。 -

伊藤
ミラホスCMSの操作性や実際に更新作業を行っての感想などを教えてください。
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鮫島さん
基本的な更新作業は問題なくできていますよ。
1度操作してみるとできるようになるので、操作しやすいCMSだと思います。
画像のサイズ感や細かい表示調整は少し難しさもありますが、難しい作業はサポートチームへ依頼しています。 -

門馬
ミラホスCMSでこんな機能があったらいいな、と思う機能はありますか?
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鮫島さん
文字色を変更する際に、もっとパレットから選べる色が増えると嬉しいですね。
htmlやカラーピッカーから色を変更することはできますが、操作が苦手なスタッフには少し難しいようです。 -

上野さん
各診療科や部門紹介のタブが自由に増やせると嬉しいですね。
実際には難しい機能かもしれませんが、各診療科・部門にとっては自分たちのページを更新する自由度が上がると、面白いページや企画が生まれるのではないかと考えています。
サポートチームの印象
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伊藤
ホームページの更新は、院内でどのように担当されていますか?
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鮫島さん
基本的には各部門ごとの担当者に、該当ページの更新を任せています。
各部門の担当者での更新が難しい場合、私に更新依頼が届くような体制にしています。
私が対応しても難しい内容を、サポートチームへ依頼しています。 -

上野さん
鮫島さんが広報・ホームページ関係の業務を専任として担ってくれているので、院内の情報も集まってきますし、大変助かっています。
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門馬
サポートチームの印象や対応はいかがでしょうか?
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鮫島さん
依頼後のレスポンスが早いので助かっています。
修正の対応自体も満足していますし、対応に時間がかかる場合はその旨をお返事いただけますので、見通しが立てやすいです。
今後の兵庫県立がんセンターの挑戦
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門馬
今後の挑戦、ミラホスへ期待することなどがあれば教えてください。
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上野さん
2025年度から新しい病院の建築工事が始まる予定で、2027年度中に開院予定です。
新しく生まれ変わる兵庫県立がんセンターの魅力や強みを、タイムリーに打ち出していきたいですね。
鮫島さんが担当している公式YouTubeチャンネルが2024年末に立ち上がりましたので、動画制作や更新にも力を入れていきたいと考えています。 -

鮫島さん
動画も私が制作していますので、更新を楽しみにしていてください。
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上野さん
ホームページを「今回リニューアルして終わり」にならないように、定期的に写真も含めて更新していく予定です。
継続して更新できなければ、以前のホームページのようにどんどん古いホームページになっていきますからね。
掲載内容はもちろん、新しい企画も含めて更新していけるように、ホームページ部会は現在も毎月開催し、現場スタッフとも意見交換を続けていきます。 -

伊藤
ホームページは公開後の運用が本当に重要だと私たちも感じています。
取り組みや更新内容でお困りの際は、私たちにもお気軽にご連絡ください。
病院・看護部の広報、ホームページ担当者の方へひとこと
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門馬
ホームページ担当者の方、これから担当者になる方に向けて応援メッセージをお願いします。
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上野さん
技術的な部分はミラホスがこれまでの実績・ノウハウを活かして力になってくれます。
また、病院のホームページは事務部門だけが頑張るのではなく、いかに病院全体を巻き込んで更新し続けていくかが重要です。 -

鮫島さん
私自身は病院内のことには詳しくなかったので、一般的に病院ホームページを閲覧する人の目線での更新を意識していますね。
「もし私が患者さんだったら」「もし私がご家族だったら」という視点で考えることも必要だと感じています。 -

伊藤
写真撮影でお伺いした際、職種を問わずスタッフのみなさんから「あ、上野さんこんにちは」「あ、鮫島さんどうも」と声をかけられているのがとても印象的でした。
お2人への信頼や、「広報」としての役割が院内に根付いているのだと感じました。
院内全体を巻き込み、頼ってもらえるような関係を築くポイントがあれば教えてください。 -

上野さん
1番の肝は各部門・各部署のキーパーソンを把握することですね。
ホームページ部会で発言してくれたスタッフの前向きな意見を常に取り入れ、どう活かしていくか考えています。
病院のことを1番よく知っているのは現場のスタッフですので、声をかけたり頼ったりしていくと徐々によい関係ができてきます。
そして、クイックレスポンスがないと信頼してもらえないので、基本的な報連相は意識しています。 -

鮫島さん
入職した当初は名前と顔が一致しない医師やスタッフの方が多く、メール連絡ばかりしていましたが、最近は電話(内線)や直接声をかけるなど、メール以外での連絡も増えてきたのでお互いに相手のことが少しずつわかってきた部分はあると思いますよ。
ホームページに限らず、日頃のコミュニケーションは大切にしています。

