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【看護学生必見】コロナ禍での看護実習の学び

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はじめまして!
2月よりリタワークス株式会社にインターンとして入社した、男子看護学生の森です。

今回、mirahosのコラムを書かせていただくこととなりました!

看護学生として、実習のことや国試、就活について情報を発信していきたいと思います。

よろしくお願いします。

 

私は、現在4年生で、去年1年間の領域別実習で、新型コロナウイルスの影響の中、病院や様々な医療機関で臨床実習を行っていました。

去年度の実習は、コロナ禍によって大きくその方法が変わり、実習をする学生たちも様々な不安がありながら、実習を乗り越えてきました。

 

今回は、そんなコロナ禍での実習を終えて私の感じたこと・実習で学んだことなどを学生の視点からまとめていきます。

4月以降本格的に臨床実習を行う看護学生のみなさんや看護学校の先生の参考になればと思います。

 

1.例年の実習内容について

看護学生の実習は、専門学校や大学などカリキュラムや領域の内容によって異なりますが、基本的な病院実習では、1人の学生が1人の患者さんを受け持ち、身体面・精神面・社会面など様々な側面から患者さんをアセスメント(患者さんの情報を解釈・統合すること)して、援助計画の立案・実施をします。

3年次には、領域別実習があり成人・小児・母性・精神・老年・在宅といった領域の実習をそれぞれの期間内に行い、今回はこの領域別実習を経て感じたことを書いていきます。

2.コロナ禍での看護実習の実際

▶病棟に行けなった実習もあった

私が経験した中では、病棟に行って担当患者さんと直接コミュニケーションができた実習もあれば、一度も患者さんとコミュニケーションを行う機会が無い実習と様々でした。

病棟に行くことができた実習は、例年通りの実習を基本としつつも、感染対策を徹底しており、毎日の体温測定やフェイスシールドの着用が必須の状態で実習を行いました。また、一人の患者さんに対して複数人の学生が受け持ち、看護過程を展開するといったこともありました。



▶学内実習では、ロールプレイとリモートが中心

学内実習では、実際の患者さんを受け持つことができないので、教員が作成したペーパーペイシェントで看護過程を展開しました。看護計画の実施には、教員が患者さんになりきり、学生の計画に合わせて、援助場面を想定しながらロールプレイを行いました。

この他に、母性看護学実習では助産所で勤務されている助産師のさんの話を聞いたり、在宅看護学実習では地域包括支援センターの看護師さんの話をリモートで聞く機会などがありました。

3.学内の実習を経て思ったこと

①患者さんとのコミュニケーションの中から情報収集することができない

私の学校では、ペーパーペイシェントで看護過程の展開を行ったため、病棟実習のように、担当患者さんのカルテやコミュニケーションの中から情報収集を行うことができませんでした。

看護学の必修科目に「コミュニケーション論」があるように、患者さんとのコミュニケーションは、臨床においても非常に重要な技術であると私は思います。そのため、実習でしかその技術をアウトプットできない学生にとって、患者さんとの会話の機会が無くなってしまうのは、臨床に出たときの不安要素の一つになるのではないかと感じました。



②個別性に考慮した看護計画を立案することが難しくなる

①にもつながる部分ではありますが、学内実習では、実際の患者さんを相手にしているわけではないため、その患者さんに合わせた看護計画立案は難しいと感じました。

例年であれば、カルテや患者さんとのコミュニケーション等から、患者さんがどんな性格の人なのか、どんな生活をしきたのか、現在の全身状態はどうなのか等をアセスメントして、患者さんの個別性を考えた援助計画を立案します。

しかし、学内であれば実際に患者さんと関わる機会が無いもしくは少ないため、患者さんのイメージがつきにくく「個別性を考えた看護を行う」という点で難しさがありました。



③同じ患者さんを受け持つ=同級生と共に看護を考えることができる

ここまでで、学内実習の困難な点について述べましたが、デメリットばかりではありませんでした。

学内実習だったからこそ良かったと思うこともあり、その一つとして、他学生との看護展開の相違に気付けた点があげられます。

病院実習では、一人の学生に対して一人の患者さんを担当するため、全員が異なる看護過程を展開します。

しかし、学内実習であれば、全員が同じ患者さんを受け持つこととなり、カンファレンスを行うと、自分とはことなる情報の解釈をしていることが分かったり、自分に足りないアセスメントの視点など気付く機会が多くありました。看護計画の立案に関しては、どんな所に配慮しているのか、どういった方法で行うのか、自分たちで調べて、考えて、ディスカッションしながら計画を立案するといった機会は、学内実習ならではと感じました。

4.学内実習で何を学んだか

私は、学内実習を経て患者さんとのコミュニケーションや患者さんへの観察眼は重要である」ということを学びました。それは、実際の患者さんと関わる機会が少なく、直接のコミュニケーションや観察から情報を収集できず、記録を進めていくうえで困難さがあったからこそ、この学びにつながりました。

学内実習だからこそ、病院実習と比べて学ぶことが難しいこともありますが、学べることが無いわけではないと私は思います。「実習を通して自分が何を学びたいか」を明確にすることで、学内・病院問わず、良い学びができると思います。

 

5.まとめ

コロナ禍によって、例年通りの実習はかないませんでしたが、できなかったことばかりではなく、逆に学内だからできたこともあります。学内だからこそできることを増やしていけば、良い実習につながるのではないかと感じました。
今回はコロナ禍における実習の実際について取り上げましたが、今後も看護学生として実習以外にも就活や国試のことについても発信をして行きたいと思います。

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