かかりつけ医検索マップの本当の必要性とは
昨今、日本の医療は地域医療包括ケアシステムの構築が急がれています。
その背景は、少子高齢化やそれに伴う医者の不足があります。さらに日本人の「大病院志向」が拍車をかけて医者の不足を深刻化させようとしています。
そこで注目されているのが地域医療包括ケアシステムです。
これは、高齢者が住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるように、住まいを中心に医療レベルを充実させていくことです。
地域に根差した医療が求められる中、重要になってくるのがかかりつけ医の存在でして
特に患者様である高齢者が手軽に近隣の病院を検索できる、かかりつけ医検索マップの必要性が高まっています。
そこで今回は地域医療包括ケアシステムの必要性と実現に向けたツールを紹介します。
目次
1.日本医療の現状
2.かかりつけ医検索マップの有用性
3.かかりつけ医検索マップ実用例
日本医療の現状

今、日本の医療は大きな転換期にあります。
というのも、国民の約4人に1人が高齢者といういまだ誰も経験したことがない高齢化社会が実現するからです。
従来は、病気になったら地元の大きな病院に行き検査を受けることが主流でした。しかしこのまま時代が進むと深刻な医者不足や医療財源の圧迫が考えられます。
そこで「病院・医者中心の医療サービス」から「住まい・患者様中心の医療サービス」への転換が求められています。厚生労働省も「保健医療2035」という政策を掲げ、住まい・患者様にフォーカスした医療が提供されるのが望ましく、「誰もが世界最高水準の健康、医療を享受でき、安心、満足、納得を得なければならない」としています。
以上の流れからもわかるように、今後は「住まい・患者様中心の医療サービス」が重要であり自宅付近であっても最適な最高水準の医療サービスが提供できる必要が高まっています。
かかりつけ医検索マップの有用性
前章では、今後に向けた医療サービスが明確になりました。ではどのようにして実現していくのでしょうか?
特に有効なのが、かかりつけ医検索マップです。
かかりつけ医検索マップとは、地域医療連携の活性化を目的に開発されたサービスで、エクセルにまとめた登録医リストをシステムにアップロードするだけで、登録医情報をマッピングしたうえで検索することができるものです。
(詳しくは関連記事の地域医療連携室のためのかかりつけ医検索マップをご覧ください。)
かかりつけ医検索マップ実用例
地域医療連携の重要性を認識していらっしゃる病院様は数多くあります。ここでは、かかりつけ医検索マップで地域医療連携の向上を目指している病院様をご紹介いたします。
(導入の背景、サービスの今後の期待についてのインタビュー記事はこちら)
まとめ
「病院・医者中心の医療サービス」から「住まい・患者様中心の医療サービス」への転換が進んでおり各医療機関様も着々と変化へと歩んでおります。より地域医療連携の重要性が高まっている中、かかりつけ医検索マップが果たすべき役割は大きく、私たちも地域医療の発展に貢献していきたいと考えている所存です。